第1章 *.浮気の本能〈二口堅治〉
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二口くんが優しすぎて正直戸惑う。
その好きは、"先輩"として?
でしょう?
私の好きは"後輩"としても好きだし。
たぶん、
"男"として好き。
でも、そんなこといえない。
彼女が居るのはわかってる。
あああっ、、
私のバカ...。
まさか、雰囲気にやられるなんて..っ
はぁ、シてしまったことは仕方ない。
どんなに好きでも黙ってるつもり。
まさか、"舞ちゃんと、私、どっちが好き?"なんて、バカなことは聞かない。
誰かが言ってた。
もし、2人同時に好きな人ができたら2番目に好きになった人をえらびなさい。
最初は意味がわからなかったけど、その意味を読んで納得した。
1番最初に好きになった人が、本当に1番ならば、2番目の人を好きになるハズはない。
だから、私は、2番目でもかまわない。
だって、二口くんは今、私を....
って....
どうしよう。
私、そうとう悪いセンパイだ。
二口「さん~。もーねる?」
「うん、そうだね?」
二口「じゃあ、腕枕していい?俺好きなんだよねー。はい。おいで??」
「じゃま。(笑)」
二口「はぁっ(笑)こっちにきてください...よっ!」ニッ
グイッ
「わっ、!」
再び二口くんの腕のなかにダイブする。