第1章 *.浮気の本能〈二口堅治〉
「なっ、ま、舞ちゃんがいるくせに...っ///」
反撃のつもりなのか、舞の名前を出してくる。
二口「それでも、さん、俺のこと好きでしょ?」
「そ、そんなわけなっ、んんっ、」
言い終わる前に口をふさぐ。
二口「そんなわけないんだ?俺は、好きだけど。?」
優しく抱きしめてギュっとチカラを入れる。
「な、なんでそんなに優しくするの~...///」
参ったのか、抵抗しないさん。
二口「好きだからにきまってんじゃん。」
「ゆ、っ、夢かな?!」
二口「いえ、違いますね。(笑)」
「二口くんが優しいし、へん...だし。」
二口「誰が変だよ。(笑)」
ああ、こうやって俺の腕の中にずっと閉じ込めておきたい。
嫌がるさんも、照れるさんも、全部好きだ。
さんと一緒だと、ドキドキするし。
楽しいし。
ラク。
安心するし。
1つ1つが可愛く見える。
年上は苦手だけど、さんは年上に見えないから全然アリ。
舞と違って、内面が大人だから、変なわがまま言わないし。
そーゆーとこは大人だし。
って....。
あーー....
ヤバイ。
完全に、俺、浮気してる。