第1章 *.浮気の本能〈二口堅治〉
しかたない。
電気を消して...
さんが起きないようにそっと、手を回す。
この状態で起きられたらヤバイっていうのと、
なんか、やっちゃイケナイことしてるみたいで、
正直心臓がヤバイ。
さんの寝息も可愛すぎるし。
さんは、もともと、鎌先さんの...
そう考えるだけで、余計に興奮してしまって止まらない。
年上は余裕をひけらかして、弄ぶようなやつばっかで
正直好みじゃない。
けど、さんは先輩なのに年上に見えないっていうか。俺が主導権握ってるっていうか...。
素直で、可愛くて。子供みたい。
守ってあげたいって思う。
なんだ。
俺、すっげー悪い子じゃん。
舞がいるのにさんのこと好き。
ごめん。舞。
二口「...。」ちゅっ。
「...んぅ」
二口「さん...。すき。」
「んー、、ぅ、ん..?」
眠そうに目を開けるさん。
二口「起こしちゃいました...?」
「ふたくち、く、」
さんが言い終わる前に口をふさぐ。
二口「すみません。俺。」
「んっ、、二口くん、、」
二口「はい。」
「すき、だいすき..」
二口「....。」
さん。
それは、反則っスよ。