【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第4章 愛なんて知らなくて
「・・・そう睨んでくださるな、紫雨様」
ぽりぽりと頭を掻いて苦笑いで返す常夜様。
「もちろん一緒に遊びに来たんですよ」
あぁ、どうしよう。
神クラス2人は相手にできない。
瞬殺されて終わりだ。
どうすれば・・・
ノギはきっと心配はいらない。
けどここで私たち2人が死んでしまえば
この山1つが消し飛んでも終わらないだろう。
だけど、どうすればいいの・・・
どうやっても勝てる気がしない・・・
「さて、お相手願いましょうか、紫雨様」
・・・・あ、れ・・・?
「んふふ、常夜もそっち行っちゃうのねぇ」
常夜様が紫雨様と対峙してる・・・?
「最近力を使う機会がめっきり無くなってしまいまして・・・
退屈していたんですよ」
肩をグルグルと回し、
今度はバサリと音を立てて飛び上がった。
「ふふ、飛べるのは自分だけと思わないでね?」
いつも、彼岸様が散歩に行くときのように
空を駆け、紫雨様も同じ高さまで登る。
「んじゃ、初めよっか、常夜」
「紫雨様とは言え、手加減はできそうにありませんが
よろしいですか?」
双方の気が、途端に膨れ上がる。
妖狐である私でも肌がビリビリする。
「望むところってやつよーん」