• テキストサイズ

【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】

第4章 愛なんて知らなくて


【???】


「く・・・ふふふ、あは、あははははは!」


足りない足りない足りない足りない

参道に並んだたくさんの出店を
手当たり次第に崩していく。



「彼岸様!!!」


その声に
彼岸であり彼岸ではない彼女は
手は出店に向けたまま、顔だけクルリと振り返った。


「ありゃ、見つかっちったーっ
咲夜ちゃん、ひっさしぶりー」


「紫雨、様・・・・」

咲夜はその挨拶に、
苦しそうに顔をゆがめ、彼女から顔を背ける。


「あったりー!
そーんな顔しないでよーん」

そんな咲夜の様子はまるで見えていないかのように
彼女、紫雨と呼ばれたその人は美しくも無邪気に笑う。

「お??紅夜ちゃんもいるー!
2人とも元気だった―ぁ??」


咲夜に少し遅れて追いついた紅夜にも気付き
ニコリと笑いかける。


「ねぇさまを返してくださいますか?紫雨さま。」
/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp