【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第4章 愛なんて知らなくて
【咲夜】
神楽が無事終わって、あねさまと合流すべく、
出店の辺りを探し回って見つけたのはノギ1人。
「ノギ??」
きょろきょろと辺りを見渡しているノギに声をかけると
「咲夜さん!」
と、どこか焦ったように駆け寄ってくる。
「彼岸様が突然走り出して
居なくなっちゃったんです!
俺、追いかけようと思ったんですけどっ、
すごく速くて・・・っ、全然追いつけなくて!」
焦っているノギの話を聞きながら
段々と血の気が引いていくのが分かった。
まさか・・・。
まさかね・・・。
ここ100年ぐらいは兆候もなかったし・・・。
と言っても、私も3回ぐらいしか
遭遇したことないけど・・・。
悪い予感ばかりが頭をグルグル回る。
「あれ、咲夜、ノギ?」
そうこうしてる内に
同じく神楽を終えた紅夜も合流した。