【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第3章 嵐の前の静けさ
【ノギ】
咲夜さんに部屋を追い出されてから
10分ほど。
この屋敷で3匹の狐様の遣いになって
もうすぐ1年が経つ。
今でもふと目が覚めると全てが夢だった
なんてオチじゃないかと思う事がある。
その度に右胸の刺青を見てホッとする。
色んな事があったが後悔はしていない。
「ノギ?」
「あ、え、はい!」
紅夜さんの声にハっと顔を上げると
ゴン、と鈍い音をたてて頭同士がぶつかった。
「「いってぇぇぇええ~~~~!!」」
「なになにどうしたの!?」
咲夜さんが俺達の叫び声に飛び出してくるころには
2人して床にうずくまっていた。