【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第2章 お屋敷での共同生活
・・・・さま
・・・さま・・て・・さい・・・
「彼岸さま!」
数千年前も昔の記憶をさまよっていた意識は
誰かの声によって妨げられた。
意識が急激に浮上するのを感じながら
あぁ、ノギか、と安堵する。
そうだ、ノギが疲れていたから
裏山で休んだのだった。
「・・・ノギ」
目を開けると視界いっぱいに広がった心配そうな表情にそっと手を添える。
「よかった・・・
うなされていたんですよ。
どこか具合でもお悪いのかと・・・」