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【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】

第2章 お屋敷での共同生活


ポカンとしたノギでもう少し遊んでやりたいところだが
紹介が先だろう。

「ノギ、こやつは鴉天狗の長。
私とは古い仲だ。
常夜、昨日わらわが拾おてきた人間じゃ。
名をノギと言う。」

「ほう、彼岸様が人間をお連れになるとは・・・
時の流れとは恐ろしゅうございますな」

ハッハッハと大きく笑う常夜に
まぁそう言うな、と苦笑いで返す。

「まぁこの際それは置いておくとしましょうか
ノギとやら。
私は鴉天狗の長、常夜(トコヨ)だ。
日替わりの山の見回りのほかに、
下界も任せられている。
長い付き合いになるだろう、よろしく頼む。」

そう手を差し出した常夜に

「・・・はい。
彼岸様に名をいただきました、
ノギと申します。
以後、お見知りおきを」

おずおずと、だかしっかりと手を握り返し
ノギは頭を下げた。
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