【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第2章 お屋敷での共同生活
「ほんもの・・・なんだよな・・・?」
「そうじゃ。
コスプレでも作り物でもない。
咲夜、触らせておやり。」
「はい、あねさま!」
トトトっと男へ駆け寄るとクルリと後ろを向く。
「触ってみれば分かる。
触ってみるがいい。」
咲夜の尻尾へ恐る恐る手を伸ばす男。
「柔らかいし・・・暖かいな・・・
・・・だとすれば君は何者なんだ?」
いつもはつっかかってくる紅夜に
チラっと目を配ると拗ねたような表情で
そっぽを向いている。
もう好きにしろ、と言う事だろう。
「言ったとして、信じるか?」
私は神だ!
と言われて信じる者は果たしているのだろうか。
一応、妖狐を見た後だ。
信じやすくはあるだろうが・・・。
「信じるよ、恩人さん」