【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第2章 お屋敷での共同生活
どうにか落ち着いたらしいこいつは
コクコクと頭を縦に振りながら私の目を見た。
人間に話すなんて・・・
どうかしてるな。
「それともう一つ。
これを話せばお前を帰すわけにはいかなくなる。
今なら全ては夢だった、で帰してやれるがどうする。」
「・・・いい。話してくれ。」
・・・ほう。
帰らない、と。
不思議なやつだ。
今なら帰してやると言ってるのに。
「そうか、では話そう
とはいっても難しい話ではない。
まずはお前がさっき見た化け狐。
既に一度見たようだから大丈夫だろうが驚くなよ。」
私はそこまで言うと咲夜、紅夜を呼んだ。
「なんでしょう、ねぇさま。」
「あねさま!おはようございます!」
呼んで間もなく部屋に来た二人は
先ほど叫ばれたからか、完全に人型になっている。