【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第2章 お屋敷での共同生活
「とりあえず落ち着け。ここ、座って」
こいつは昨日見たものをすべて覚えてないんだろうか。
あの時確かに2人はこいつの言う「化け狐」の姿だったし
私も少しではあるが妖力を使っている。
・・・まぁ、妖力は気絶していたから見ていないかもしれないが。
座布団を出してやると
肩で息をしながら、ふう、と腰を据えた。
「あれは、なんだ?
本当に狐なのか!?」
興奮冷めやらず。
騒がしい奴だ。
こっちは寝てすぐ起こされて少々機嫌が悪い。
静かにしてくれないだろうか。
「今から話すこと、見ることを信じ、
絶対に他言しないと誓うか?」
そもそも人間には見えないこの屋敷に入れている時点で
色々アウトだが
一度出てしまえばこいつからすれば
振り返ると何もないようなもんだし
ひとまずそれは置いておくとしよう。
「・・・。
あぁ、分かった、信じるし話さないよ」