第2章 〜ハロウィンって何だ?〜
自室のベッドにゴロンと寝っ転がりながら至福感に浸っていると、
ドアがコンコンッとノックの音を響かせる。
エ「どうぞぉーー」
ガチャリと音を立てながら顔を覗かせたのはナミだった。
ナ「今からロビンと温泉に行ってくるけどエミリもどう?」
エ「んーー、ハロウィンの準備とかあるから今日はいいかな。
船番ならゾロもいるし、二人で楽しんで来て」
ナ「そう?少し残念だけど」
エ「ごめんね、明日は行くから明日一緒に入ろう?」
ナ「わかったわ、じゃあ行ってくるね!!」
エ「いってらっしゃーい!!」
バタンと音を立ててドアが閉まる。
エ「さて、早く昨日の続きを仕上げないと……」
昨日から作っていたナミ用の衣装作りに取りかかる。
ちなみに、ナミの衣装のモチーフは魔女だ。
エ「よし、終了!!
後はチョッパーとサンジくん、ゾロとルフィの衣装か」
チョッパーは被り物を作らなくてはいけないので、骨が折れそうだ。
エ「あ、まだサンジくんとゾロの採寸してない!!」
サンジくんは食材の買い出しに行っていて今は船にいない。
エ「丁度いいや、今の内にゾロの採寸しちゃおう」
サンジくんが居るときに私がゾロに話しかけただけでも、
あの二人で何故か喧嘩になってしまうのだ。
甲板にメジャーとメモを持って出ると、
ゾロは案の条、気持ち良さそうに寝ていた。
エ「ゾロ〜〜」
言いながらゆっさゆっさと肩を揺すってみる。
エ「………………」
ゾ「……………」グーグー
まっっったく起きる気配なし。