第1章 ギャンブル
「みんな、集めてどうするんだ?」
召集にいち早く、来たのは社長だった。
自分の悪事を晒されるのかと恐れているのかも知れない。
「大丈夫です。社長が不利になるような話はしません。おぞましい事は伏せます。俺も知りたくないし、メンバーだって知りたくないだろうから。ジヨンだって知りたくなかったでしょうし。」
タップヒョンはきっぱりと軽蔑の瞳をしながら、言い切る。
俺と社長はヒョンの中で違うのか?
同じだろ?
優し過ぎ、今までの俺を信じてくれるってことなのか。
「お前らは仲間意識が強くて嬉しいよ。」
社長は負け惜しみなのか、複雑な顔をしていた。
「ヒョン、みんな、集まれって言われて来たけど、ここは何?」
入り口で鉢合わせたらしく、ヨンベがそう呟きながら、テソンとスンリもつられてBarを見渡しながら入ってくる。
「あれ、紗英ヌナ~?」
目敏く、スンリがヌナに気がつく。
「アンニョ~ン、見てほしいバンドがあって来てもらったのよ。」
ヌナが気にした感じもなく、何気なく、言うから少し、気後れした。
どのようにも転がる自信があるみたいだ。
「バンド?」
テソンは興味深いようで、嬉しそうだ。
「ピーコックってバンドなの。渋いわよ~」
自慢げなヌナは嬉しそうだ。
まるで売り込みしてるみたい。
「楽しみだなぁ」
テソンは顔にワクワクと書いてあるみたいに浮き足だっている。
ヌナはそっちの席へと俺たちを誘導してステージの一番前のテーブルに座らせた。
しばらくして夏音たちがやってきて驚いていた。
夏音ヌナが適当に説明してたちをステージに立たせた。
胡桃のギターで演奏が始まった。
スンリやテソン、ヨンベはかなりのレベルの高さに驚いていた。
夏音たちがうわさのバンドという時点でかなり驚いていたが、まずは様子見をという感じで大人しく座っていたけれど演奏が始まると浮き足だったのが空気で分かった。