第2章 ギャンブル 『罪と罰』―ジヨンルート
「知らないぞ。俺を甘く見てると…」
「一度としてジヨンが甘かったことなんかないじゃない」
俺の胸に頭を埋めながら楽しそうに夏音はクスクス笑う。
からかって…本当に知らないからな…
「そうね。甘くないわけじゃないけど、言うならビターチョコ…ほんのり甘くて癖になる…ジヨンはそんな感じ…」
夏音は背伸びして俺の顔を引き寄せてチュと口付けた。
それは褒め言葉だろうか?言葉のじゃれ合いで今日は我慢すると決めた俺を懐柔させてるように思えてくる。巧く操られて誘われてるよな…
「朝まで寝かさないとかするかもよ?」
「今日しなくて明日に延びても同じ結果だと思うなぁ、私。」
痛いとこ突かれた。そう、明日にしたとしても今まで感情を押し殺してきた分、激しくなってしまうのは事実だ。
「俺の負け…」
「んっ…はっんっ…」
我慢していた分、吹っ切れるとやっぱり自分は男だなぁと思うような激しいキスをしていた。
キスをしながら夏音を抱き上げて、廊下を進む。リビングを横切って片手で抱き上げたまま、寝室のドアに手をかけ、中に入った。
夏音をベットに座らせると耳にかかる髪を耳の裏にかけて、ピアスを外しベットサイドの飾りの小皿に置いた。
夏音も俺に習って俺のピアスを外し、小皿に入れる。
互いに外し終わると自然と見つめ合ってキスをする。始めは啄むように、まるで互いを食べているみたいに夢中になってだんだんと舌を絡ませるようになっていく。