第1章 ギャンブル
『~♪私の気持ちは貴方の中にある~貴方はそれを知らない~♪』
聞いたことない曲だ。オリジナル?
「演奏もかっこいいけど、夏音ヌナの声も最高じゃん。」
スンリがノリノリで俺に聞いてくる。
「あぁ…」
「ん?ジヨンヒョンは知ってたの?」
テソンが何か感じとったように俺に問う。
「あぁ、知ってた。実は…」
「ストップ、それは要らない説明だ。夏音とジヨンの問題だから、俺から話す。
夏音たちは実は日本人だ。そして日本の芸能界にデビュー目前だった。でもスキャンダルで日本を追われて、韓国に来た。社長に拾われて、俺たちの後ろでダンサーになりながら、韓国でデビューすることになってる。時期をみて。」
また、いい人のタップヒョンが首を突っ込んでくる。
なんで、俺を庇うんだよ。
「そんなことが…」
ヨンベが今までなんで黙ってたんですかと社長に詰め寄った。
「いや、極秘事項だったんだが、メンバーに悉く、バレてね…」
社長は言い辛そうに誤魔化した。
はじめはみんな驚いていたが、演奏を聞くうちにみんな魅入られて誰もが小言を口にしなくなった。