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笑って、泣いて

第2章 準備



小春は、きゅっと銀時の服を掴む。
銀時はそれに気づいたようで、

「小春ちゃんごめんねェ」

「銀時、またあんたは…保育園でも開く気かい」

「ちょっと、待てコラ!私のこと保育園児って言ったアルカ?!」

「細かいことは、気にすんじゃないよ。んで?その子どーしたんだい」

お登勢さんは、小春を上から下までまじまじと見る。
なんとなく、恥ずかしくなり頬をピンクに染める小春。

「成り行きで、な?」

ほら、と銀時は小春の背中を押す。

「あ、そうなんです…本日より万事屋で住み込みで働くことになりました櫻井小春です」

「小春ってのかい、私はお登勢だ。万事屋なんて収入ないのにいいのかい」

「あ、はい!住ませてもらうので、タダ働きで頑張ります」

小春は、やっぱりどこか幼さがあってひとつひとつの仕草が可愛らしかった。

「銀時、ちゃんと食わせてやるんだよ」

「わーってるよ…っしょと」

銀時は、小春を軽々と抱き上げる。

「わっ//」

「おい、銀ちゃん!小春を下ろすアル!!」

片手で抱っこしてる様子から、
小春が軽いことがよくわかる。

「お、下ろしてよ~っ//」

恥ずかしそうに両手で顔を隠す小春。
見る見るうちに顔がゆでダコのようになっていく。

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