第3章 仕事
「ちゃんと、小春ちゃんの了承済みなんですゥ」
「抱きしめることをですか?!」
「それは、ちげーけどよ」
「ちょっと!小春さんに謝れよォ」
「ちょっと、うるせーよ?ぱっつぁん。小春ちゃん起きちゃうじゃねーか。昨日も遅くまで疲れてんだからよ」
銀ちゃん…優しいなぁ。
「じゃあ、ご飯用意してきますね」
プンプンしながら、新八くんは部屋から出ていった。
「ったく、新八のやつ…妬いてんじゃねーよ。小春ちゃん、おはよー」
銀ちゃんは、また布団に片腕で頭を支えるように寝そべった。
そして私の頭をなでる。
実は起きてるので、とてもドキドキしてます。
…騙してるみたいで申し訳ないけど、起きるに起きられないこの状況……。
「じゃー、先行ってるな」
銀ちゃんは、そういうと私のおでこにキスを落す。
き、キスゥゥゥゥ?!!
思わずびっくりして、目を開けてしまった。
もちろん銀ちゃんと目が合う。
「……//」
二人の顔は真っ赤になった。
「いやァ、、アハハ…今のは何ていうかァ」
「い、いや!私はなにもされてませんよ?!お、おでこにキスなんてされたの知りませんよ?!//」
って、なにいってるんだァ私!
落ち着け、落ち着くんだーーーーっ!!!!
一気に沈黙になる私達。
────────ガラッ
「起きてるアルカー?!」
次に入ってきたのは、神楽ちゃん。
私と、銀ちゃんは思わず飛び起きてなんとなく背を向けて正座。
「なにしてるアル」
「あれェ?神楽ちゃんおはよォ」
「お、おはよう!神楽ちゃん!」
「…怪しいネ。もしかして、銀ちゃん…」
「してないしてない!手出してない!!!今日の朝ごはんに誓って絶対手出してないからァァァ」
神楽ちゃんは、銀ちゃんを怪しい〜って目で見て部屋から出ていった。
私と銀ちゃんはホッと胸をなで下ろす。