第3章 仕事
~小春side~
「んっ…ふぁぁ」
目を覚ますと、甘い香りがほんのりとした。
目を開けてるはずなんだけど、、
目の前が暗い…
まだ夜?なわけないよね?
寝返りをうとうと、動いてみるが体が動かない。
も、もしかして…か、金縛り?!
「んん…」
あれ?人の声……
ぱっと、顔を上に向けると銀ちゃんの顔があった。
ってことは、目の前にあるのは胸元?!
で、、動けないのって…だ、抱きしめられてる?!
みるみるうちに顔が赤くなっていくのがわかる。
───────ギュッ
もっと、強く抱きしめてくる銀ちゃん。
寝たふりをしよう!平常心平常心…
ってか、私昨日あのまま寝ちゃったんだ…。
───────ガラッ
「銀さん!起きてください!!もう、昼ですよ~!って何してんだアンタは!!」
声からして新八くんだろう。
いきなり、布団を剥いできた新八くん。
「ん、うるせーよ新八」
「アンタ!小春さんのこと抱きしめて、、人間として終わってんだよォォォォ」
私は、たぬき寝入りする。
今起きるのは気まずい…
すると、銀ちゃんは起き上がって新八くんと話している。
私は、薄目で二人の様子を伺う。