第2章 準備
「小春ちゃん、顔赤くねェ?大丈夫?」
「だ、大丈夫!」
「さて、そろそろ9時になる。ここからは、大人の時間だ。アンタは、子供連れて帰りな。小春、進展あったら話聞かせておくれ」
お登勢さんは、ほらほらと4人を返す。
「ごちそーさん」
「また、奢れよーババアー」
「神楽ちゃんごちそうさまでしょ?お登勢さん、ごちそうさまでした」
「お登勢さん、ごちそうさまでした〜!話しに来ますね!」
そーして、4人はスナック お登勢をあとにした。
「じゃあ、僕はこのまま帰りますね」
「おう、じゃーな」
「またね、新八くん」
「はい、さようなら」
万事屋に戻るなり、
「新八くんは、住んでないんだね?」
「あー、あいつは姉いるからな」
「なぁ、銀ちゃん。小春、どこに寝るアルカ〜?」
「そーだなァ」
「私、ソファで大丈夫だよ」
「ダメアル!女の子がソファだなんて、よくないヨ!!さすがに、私の布団押入れだから一緒に寝れないヨ」
しょぼんとする神楽。
「じゃあ、俺の布団使うか?俺、ソファで寝るからよ」
「そ、それは悪いよ!!あ、なんなら布団シェアする?狭いかもだけど」
「え、それは銀さんの理性がァ」
「おい、キモいこと言うなよ。天パ」
「嘘ですゥ」
「でも、寝るとこないならしゃーないアルナ。銀ちゃん、小春に手出したら許さないアル。小春、お風呂入ってくるヨロシ」
「あ、うん」
神楽にお風呂の使い方など教えて貰って、
お風呂に入りに行った小春。
「理性保てヨ?銀ちゃん」
「わーってるよ、つーか!ガキに言われなくてもそーしますぅ」
小春のいない茶の間では、
そんな会話が繰り広げられていた。