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十四郎の恋愛白書 1

第6章 No.6


ゆきはオレの手を包んでいた片手を離し、その手をオレの頭へ。

なでなで。

「⁉︎」

未だかつて、この鬼の副長の頭を撫でるヤツがいただろうか。

オレはビックリしてゆきを見る。
ゆきは嬉しそうにオレのアフロ頭を撫でながら言った。

「沖田さんや坂田さんはそんなんじゃありませんよ。沖田さんは一度会ったきりだし、坂田さんとは店員とお客さんの関係です」

おまえはそうでも向こうはそうじゃないんだよ!

「いや、あの総悟の様子だと絶対ぇおまえのことを気に入ってる!きっと数日中に接触があるはずだ‼︎ それに万事屋の野郎だって、あの金欠プータローが毎日来るなんて、おまえのことを狙ってるに違いねぇ!」

力説するオレにゆきは手を止めまたキョトンとした。

「トシさんて、独占欲強いんですね」

ガーン‼︎
そうだよ!彼氏でもねぇのに、オレってば何言ってんの⁉︎
…面倒くさい男だと思われた⁉︎

「すまねぇ…」
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