第2章 移りにけりないたづらに
『……………………………………』
「おっと!失礼。いきなり握られて驚きましたよね」
いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
何で?!男装してるし、しかもバレたことなんて1度も無い!え?これってバレてるの?それともこの人はそういう系の………………
必死で頭をフル回転させるが全く分からない…と、とりあえず男性のフリを………
『……いえ、恐れながら私は女性ではありません』
「いや!私の目は誤魔化せませんよ!切れ長だけど美しく長いまつ毛!短いけど艶やかな髪!そしてこの手の滑らかさ!まさに貴方こそ私の求めていた人なんです!どうか私と心中していただけないでしょうk(中「テめぇ………太宰!!!」」
『え?』
「ん?やあ。君もいたの?中也♪」
ダザイと呼ばれた男性は、戻ってきた中原先輩に向けて微笑んでいた…微笑みと言うよりかは馬鹿にして笑っているみたいだった
『お、お知り合いですか?』
中「別に……なんで手前がいんだよ!!」
太「別に♪ただ探偵社もこのパーティーに呼ばれたんだよ♪…………にしても…似合ってるね(笑)とっても小さくて可愛いよ(笑)なんなら一緒に踊ってあげようか?」
殺気をモロ出して睨んでいる中原先輩を飄々とした態度で笑っている………ん?探偵社?
『こ、この人がまさか…………中原先輩の……』
元相棒の………
……太宰治