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汚れちまった悲しみと

第2章 移りにけりないたづらに


〜パーティー会場〜

豪華絢爛な装飾品、大理石の床、そしてきらびやかに着飾った人々…………

『と、東京ドームですよね?』

まるで王宮の舞踏会に来ているみたいだ

中「……ちぇっ。人ばっかじゃねーか…」

隣で壁にもたれ掛かってだるそうにしている明らかに機嫌が悪い中原先輩。だがお酒は口に合ったらしく、もう3杯目になるグラスが空だ


『せ、先輩お淑やかに、お淑やかにです。』
中「わーってるよ!喋らず大人しくしとく……酒取ってくる」
『は、はい。お気を付けて』

中原先輩が歩くと男性が寄って集って話し掛けている。それを喋らず微笑んで断る中原先輩…喋ったらアウトですからね………営業スマイル凄いなぁ…




「////あの、もし宜しかったらご一緒してもよろしいかしら?」
『失礼。私には連れがいますので(ニッコリ』

これで十二回目だろうか
話し掛けてきた女性を笑顔で丁重に断る。………うん完全に男性に見られている……男装しているから当たり前と言えば当たり前なんだけど……
とにかく!中原先輩が暴れ出すようなことがなければ任務完了だ!
私は小さくガッツポーズをした











が、それも束の間だった























「美しいお嬢さん、どうか私と心中していただけないでしょうか?」













ニッコリと微笑み手をとる男性
え?誰の手かって?そりゃあ中原先輩だと思うじゃないですか…………………ところがどっこい………………………


















『……………………え?』













私の手なんです








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