第2章 移りにけりないたづらに
ー五分後ー
ガチャ
「「「おぉ!!!」」」
中「……な、なんで俺が…」
尾「どうじゃ?愛いじゃろ?」
満足そうな尾崎と半分魂が抜けかけてる中原先輩が出てきた
うん。愛いって聞かれたらそりゃ……
『愛いです!!!』
黒いレースをあしらったショート丈の青いドレスそして青いヒール、オレンジの髪はサイドテールで少し巻かれていて青い薔薇の花の髪飾り。薄目のメイクも整った中原先輩の顔に良く映えている。私が着る何千万倍も可愛い…否可愛すぎる。
立「///あーっとえーっと」
梶「///レ、檸檬食べますか?」
中「何赤くなってんだ!!檸檬ってそれ爆弾じゃねーか!あと!目を輝かせてみるな!」
『す、すみません!!』
咄嗟に謝る
尾「ほれほれ、遅れてしまうぞ?」
中「オラ!行くぞ!!」
『は、はい!』
((喋んなきゃいいのに……))
そう思う黒蜥蜴十人長と檸檬爆弾だった
おかしい。いつも私の前を歩くのに今日は横だ、寧ろ遅いくらいだ。
『先輩?どうなさいました?』
中「…別に…女らしくしないとだからな」
あ、そっか!今は逆転してるんだ!なら……
『どうぞ……お嬢様』
男性の声で中原先輩に声を掛け腕を出す
なら私は男性らしくエスコートせねば!
中「…………………///」
『?』
あ、不味いこと言ったかな…調子乗った…
固まって俯いてしまう中原先輩を見てそんなことを考えてしまう
『あ、あのすみまs「ったく」』
「何処で覚えて来るんだよそんな台詞…」
謝罪を遮られて言われた言葉は意外なものだった
ギュッ
『へ?』
中「なんだ?………エスコートしてくれないの?」
身長的に上目遣いで見られしかも女性口調………女から見ても可愛い。可愛すぎる。
『は、ハイ!喜んで!』
双方共頬赤らめた