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汚れちまった悲しみと

第2章 移りにけりないたづらに


ジャキッ

フィッツジェラルドの声を合図に数百人もの黒服が一斉にマシンガンを撃つ…………が、弾丸は中に止まったまま静止している
中原先輩が異能力で止めたのだ

太「おお!凄い凄い!」

客が一斉に逃げ出す中で中原先輩を褒める…否バカにしている太宰さん

フ「うん想定内だ……」
中「っ!」

バンバンッ

中原先輩の異能力が切れて弾丸の雨が降り注ぐ………

『異能力!!移りにけりないたづらに!』

近くにあったテーブルを触り大きな幹を出して弾丸を防ぐ

中「……ちっ……最悪だ……」
『……多分毒ですね………料理やワインに混ぜられていたのかと……異能力。移りにけりないたづらに……』

近くにあったナイフを触り蕺(ドクダミ)を出す

『すみませんすり鉢もないので加工も出来ないのですが………』
中「…いや、助かる………」

蕺を受け取り口に含む中原先輩。どんどん顔色が良くなっていく

『完治までは3分といったところです……安静にしていて下さいね』
中「っ!どこ行く気だ!」
『敵を倒してきます!』
中「無茶だ!俺が完治するまで居ろ!」
『大丈夫です!1分で片付けます!』
ダッ

そう言い残して弾丸の中を走る…
マシンガンを持ってではそんなに動けないはず…………だったら

『異能力!移りにけりないたづらに!!』

床を触り多くの枝を出して操る。そして片っ端から相手目がけて枝を刺していく…どんどん黒服が倒れていく

『ハァハァ……これで終わりかな……早く………他の人を治さなきゃ……』

手が幹になっている事に気づく
異能力を使いすぎたのだ

『不味いな………………』












太「お困りかい?お嬢さん♪」












声のする方を見るといつの間にか居なくなっていた太宰さんとボブカットの女性が立っている

太「怪我人は全員治ったよ」
『え?』
与「アタシの異能力さ」

ボブカットの女性が呟く………手のノコギリからは血が滴っていた……怖すぎる…


太「大丈夫治った人達は探偵社とポートマフィアが避難させたから、じゃあね。また会おうちゃん」









ニコニコ笑って去っていってしまった二人。
そしてパーティー会場には私と中原先輩だけが居るだけだった










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