第8章 享楽*
そのまま壁に押し付け、キスをしながら太股に触れていた手を腰まで撫で上げる。
程よく引き締まった腰に少し驚く。
「トレーニングしてるんだ。」
「んっ…何っ」
「程よい締まり。良いねぇ。」
首元に顔を埋めて鎖骨に舌を這わせれば、ビクッと震えるカラダ。
無意識に口角が上がる。
今度は、服の上から胸に触れれば強張るカラダ。
腰に滑らせた触れていた手を下へ。
「感じちゃって。」
口元を緩ませながら、下着に触れれば濡れる箇所。
「準備万端?」
「達央さんっ…喋り過ぎ…」
「キミと違って、余裕あるの。」
「さて。そろそろ良いかな。」
ポケットから小袋を取り出し口に咥えベルトを外す。
封を開け、ファスナーを下ろし主張し出したモノに被せる。
「何で持ってるんですか…」
「『いざ』と言うときは、いつ来るか分からないからな。」
「それに、その『いざ』は今だから。」
左の太股を引き寄せ足に絡ませ、密着させた。
熱い吐息を頬に感じながら、深い口づけを交わす。
自身を潤った花弁へ。
擦ってやれば、嬌声が漏れた。
「欲しいか?」
「んっ…はぁ…」
「自信満々な日菜乃ちゃんは何処にいったのかな?」
「あれは虚勢?」
ククッと笑いを堪えれば、睨む日菜乃。
「ちゃんと誘えよ。この口で。」
唇を指で拭い、再びキスをする。
「ん…達央っ…さん…欲しっ」
「早くちょうだいっ…」
絡む舌。
熱い吐息。
クラクラするね。
「望み通り入れてやるよっ」
一気に日菜乃のナカへ突き立てる。
「やっぁ」
「キツ……っ……あんま…締めんな」
腰を打ち付け、最奥を目指す。
絡ませた足を掴み、より密着させればキツくなる内壁。
コレ…ヤバいな……
壁に手を付き、日菜乃の顔を盗み見ればトロンとする瞳。
口は半開きにして、嬌声を上げる。
「もっと…もっとっ」
「強請るのが上手いなっ」
言いながら、奥を擦り上げる。
「ぁ…っんっ」
キュウキュウと俺のモノを締め付けるカラダ。
「ここか?」
重点的に責め立てる。
わざと芽を擦り上げれば、首に回した腕に力が隠る。
「一人だけ先にイくんじゃねーよ。」
もう片足を腰に回させ、後ろで組ませる。
より深く繋がると、それと同時に動きを早めた。