• テキストサイズ

逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第77章 待望



広いエントランスを歩けば靴音が響く。

部屋番号を押してインターフォンを鳴らせば、何の返事がなくても開くドア。

奥にあるエレベーターへ乗り込み目的の階を押す。

ぐんぐん上がるカウンターの数字に比例するように広がる視界。

いつもながら恐縮してしまう。

今日こそ揺るがないように。

そう思うのに………




視線を落とせば到着を知らせる音。

開く扉に歩みを進めれば足下に感じる上質の絨毯。

この道の先は黒い靄が掛かるよう。

それでも迷わず歩みを進められるのは、言わなきゃいけないことがあるから。

もう頭の中で定位置が出来るくらい、居続ける言葉。

『               』

/ 549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp