第63章 披瀝*
あるはずの白い天井。
見えないくらいが調度いい。
この場所は私の仮面を剥いでくれる。
「ぁっ…んっ」
感覚が無くなるほど交わす口づけ。
もうどれくらいこうしてるんだろう。
「ヒナ…」
時折呼ばれる声に上気する。
「ん…達央さ…」
足をすりあわせば、悟ったように服を脱がし床へと落とす。
指を這わせて、私の好きなトコを行き来する長い指。
快楽を求めて動く腰。
「達央さん…もっと…ちゃんと…っ」
「ご要望とあれば」
突き立てた指をナカに入れては内壁を撫でる。
「っ…」
我慢出来ずに達央さんの腕を持って強請る。
「もっと…」
「ん?1本じゃ足りないよな?」
そう言って2本3本と指を増やして刺激する。
「達央さっ…ぁ…ん」
額を流れる汗と上がる心拍数。
私の反応を確認すると達央さんは下着に手を掛けた。
焦らすようにゆっくりと下ろし、中心に吐息をかけられれば反射的にカラダは跳ねる。
「ヒナ…もっと良くしてやるよ。」
そう言って舌先で私の良いところを執拗に舐め始めた。
「やっ…だめ…っん…っ」
「逃がさない」
両足を固定し、わざと音を立てるように吸い上げる。
部屋に響く水音に耳もアナタの事を感じてる。
「どんどん溢れてくる。」
「ん…甘い…美味し…」
「もっと…ヒナ…」
舌で秘芽を弄り、指を絡めてナカを行き来し始めた。
時折指を外しそれぞれの指が私の良いところを求めて動いた。
その度に私は嬌声を上げてしまう。
「良い声…もっと聞かせて。」
「達央さっ…もう…」
カラダが強張り始めれば、自分でも分かる限界。
「イっちゃ…ぅっ」
肩を掴んで、達央さんから逃げようとしてもビクともしないカラダ。
「イけよ。見ててやるから。」
眼光が光るように私を射貫いて離さない。
「達央さんのが…いいっ」
「だぁめ…口と指で。」
「やぁ…っ…」
どんどん強くなる刺激に首を振っても止めてくれない。
私を知り尽くしてる達央さんは重点的に良いところを撫で上げ、吸い上げ弄る。
「ぁっ…イっ…くぅ…っ」
頭を手で引き寄せ、両足で絡めれば限界はすぐそこ。
「ぁっ…やぁっ…っ…」
カラダが強張り震える。
そして訪れる気怠さ。
もう…何も考えたくない。
今はこの余韻に浸らせて。