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逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第58章 点綴


「痛っ…」

濡れたタオルで足を拭かれ、消毒液をかけられる。

「裸足でどんだけ歩いたんだよ…」

「………。」

「こんなに傷作って。歩くのもツラかっただろ?」

「靴…履いてなかったの気付かなくて。」

「……ったく…。」

ローテーブルには大量の絆創膏のゴミ。

「ほら。終わり。あんまり無理すんなよ。」

そう言うと、キッチンに入る達央さん。

私は膝を抱えて俯く。

結局頼っちゃう。

私は誰かに依存しないと生きていけないのかな……

瞬きをすれば膝頭に落ちる涙。

涙って枯れないの……?



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