第47章 冀求*
指を絡め動きを封じる。
「好きだよ。」
どんなに想いを言葉にしても同じ言葉しか出てこない。
「本当に心の底からそう思ってる。」
「どう言えば伝わるんだろう。」
頬に触れるように口づけ呟く。
「岡本さん。ちゃんと伝わってます…」
そう言って、恥ずかしそうに笑ってくれる。
薄手のワンピースをたくし上げれば、太ももを擦り合わせてボクを誘う。
「明かり…消して下さいっ」
上気する頬は、さっきのボクのキスのせいじゃないよね?
足を取り唇で感触を味わい、スッと舌を這わす。
そうすればビクッとカラダを震わす日菜乃ちゃん。
「いやだよ。だって恥ずかしがる日菜乃ちゃんが見たいんだから。」
太ももの内側…柔らかい部分を甘噛みして反応を楽しむ。
「…痛っ…止めっ…」
「ごめんごめん。」
そう言って、噛んだ跡を舐める。
「だめっ…やっ」
「ん?痛いって言ったから舐めてあげたのに。」
「イヤなの?」
膝裏から足の付け根に向けて舌を尖らせ動かす。
「岡本さんっ…意地悪っ」
ごめんね。
ボクって意地悪なんだ。
新しいキミに会いたい。
ボクの知らないキミに会いたい。
そのために、自分でも驚くような事をしちゃうんだ。
ね?見せてよ。
「じゃあ、今回は明かり消してあげる。」
「その代わり。ボクのお願いも聞いてね。」
ニッコリ笑って照明のリモコンのボタンに触れた。