第45章 薄暮

手を繋いで砂浜を歩く。

「この後は、スタッフさんと食事？」

「はい。岡本さんと一緒にいたいんですが…」

「あんまり可愛い事言わないでよ。」

「行かせたくないのを我慢してるんだから。」

「ね？日菜乃ちゃん。」

「キミと同じホテルにしたんだ。」

「だから…」

「おいで。待ってるから。」

低くなるトーン。

一気に色気を帯びる。

胸の奥が熱くなるの。

本当は離れたくない。