第38章 徒花*
額、瞼、鼻、頬、唇。
チュッとわざと音を立ててキスをする。
服をベッドの下に落とし、薄暗い照明の中ボウッと映し出される肌に指を這わせれば聞こえる嬌声。
「ん…」
くすぐったいのか身をよじる日菜乃ちゃん。
「くすぐったい?」
問えば、コクコクッと頷く。
「じゃあ…」
今度は、耳たぶを甘噛みしながら耳の縁から中へと舌を這わせた。
わざと唾液を含ませて音を立てれば肩をすくめて声を漏らす。
その反応を楽しみながら、既に固くなり始めた胸の先端を指先で揉みしだけば堪えきれなくなった甘い声がボクの耳を擽る。
「やっ…んっ」
目を閉じて、浸る姿が可愛い。
口に含んだら、どんな反応をするのかな?
どんどん興味がわく。
立ち上がった先端を口に含み、舌先で弄る。
もう片方は、親指で撫でながら胸全体をゆっくりと揉みしだく。
「ぁっ…そんな…ダメッです」
「何がダメなの?」
舌でチロチロと舐めながら、表情を覗う。
「変に…なるっ…怖い」
その言葉を聞いて我慢なんて出来ないでしょう?
今度は強く吸い上げた。
「やぁ…っ」
逃げようと身をよじりながら、快楽から逃れようとベッドの上へと逃げるカラダを掴み引き下ろす。
「だぁめ。逃がさない。」
胸を弄りながら、下へと手を伸ばせば蜜が溢れる部分がボクを誘う。
「すごっ。トロットロ。」
滴る蜜がシーツを濡らし、なかなか聞かせてくれない感情をボクに教えてくれる。
溢れ続ける蜜を指に纏いゆっくりと挿入すれば、震えるカラダ。
「すんなり入ったよ。」
「指増やそうか?」
恥ずかしいのか顔を横に向けたまま瞼をギュッと閉じる日菜乃ちゃん。
まぁ、否定しないんだからいいよね?
人差し指と中指をナカでバラバラに動かしながら、内壁を擦る。
親指は、女の子が気持ちいいトコロを刺激する。
「んんっ」
いつの間にか口元に手を当て、声をガマンする日菜乃ちゃん。
快楽に戸惑い抑えるのに必死なのが本当に可愛い。
抑えられないくらい良くしてあげるね?