第34章 疆域*
下から足の付け根に向け指を這わせる。
近くまで行くものの、今度はその手はお尻へ。
触れて欲しいのに…
もどかしくて、もどかしくて…
「曹さんっ…ちゃんと触ってっ」
「ようやく言えたな?」
待っていたかのように指は待っていた場所に触れる。
「ん?グチョグチョ。」
「もう準備万端?」
「意地悪しないで下さ…っんっ」
言い終えないうちに、下着の横から指を忍ばせる。
「あっ…っ…んっ」
中指を私のナカへ。
親指で敏感な部分を執拗に擦る。
「やっ…そんなっ…一気にしないで…っ」
「気持ちいいだろう?」
「いい…っ…けどっ…変になっちゃっ」
「これじゃ指増やせねーな。」
そう言って、一旦快楽を与えていた指を引き抜く。
わざと私に見えるように指を差し出す。
「ほら見てみな?」
親指と人差し指、中指をこすり、引き離す。
指と指の間には数本の輝く糸が引かれる。
「日菜乃の蜜。」
今度は、その指を舌でペロペロと舐め取る。
「トロットロ。」
ニヤリと笑う表情に私の芯は熱くなった。