• テキストサイズ

逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第34章 疆域*


「森本さん。何ですか?」

「部屋まで付いてくるつもりですか?」

「まだ話は終わってない。」

目も合わせず、私の横を歩く。

「話なら、さっき車の中で済ませてくれれば良かったじゃないですか。」

「途中から何も話さなくなったの森本さんですよね?」

玄関のドアの前で睨みつけるものの一切効果は無いみたい。

「さっさと鍵開けろ。」

「はいはい。マネージャー様のご命令ですから開けますよー。」

悪態を付きながら、ロックを外す。

その音を確認すると同時に、勢いよく開く扉の奥の闇に私は突き飛ばされた。

/ 549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp