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逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~
第32章 追憶
待ち合わせ場所に到着すると、小走りで近づいてくる。
「お疲れさまです。」
「あー。お疲れ。」
ドアを閉め、助手席に座る。
「あの…この後は、何も入ってなかった気がするんですけど?」
「予定には入ってないけど、仕事の一環だから。」
「そうですか。」
小さく聞こえるため息。
沈黙の空間。
「………あの?」
「どこに行くんですか?」
「着いてからのお楽しみ。」
そう言って、アクセルを踏んだ。
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