第23章 密事*
眠りから覚め始めるボーッとする頭で耳から入る情報にハッとする。
「もう外は明るいよ?」
「朝日を浴びると目が覚めるんだよ~」
聞き慣れた声に眠気が一気に覚める。
この声は…代永さん!?
「うー。眩しい!」
昨日の情事を思い出し、自分の置かれた立場を把握する。
今、私は全裸…
唯一の救いは布団の中に顔もカラダも入ってる。
バレないように、動かない。
「ん?」
さっきより近くで聞こえる声にドキッとする。
多分近くにいる。
気配で分かる。
多分すぐそこ…。
「まさか…」
より近くで聞こえる声。
足元に感じる風。
「ひっ…」
もしかして…布団から足出てる?
念のため出ているかもしれない足をバレないように引っ込める。
「おっ…お邪魔しましたー。」
血の気が引いた。
多分見られた。
いや。絶対見られた。
「ごめんね!お邪魔しましたー!」
『お邪魔しましたー』って絶対見られたよね。