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逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第3章 憧憬


廊下を進めば、小さな女のコが頭を下げたまま止まっている。

あのコは…

えっと……

水澤ちゃん?

さすがに素通りする訳には行かないしな。

近づき声を掛ける。

「水澤ちゃん?どうしたの?大丈夫?」

声を掛けても反応が無い。

「えっと…具合悪いの?」

「………です…。」

小さな声。

「え?」

「大丈夫です。」

「じゃあさ。顔上げなよ?」

「可愛い顔に血が上っちゃうよ。」

諦めたのか顔を上げる水澤ちゃん。

その瞳は、涙に濡れていた。

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