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【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】

第6章 松野家流おもてなし


「柚葉ちゃん苦しいと思うけどごめん!」


口元に紙袋が押し付けられる。

「大丈夫だ、俺たちがいる。
落ち着け、ほら、深呼吸だ」


トド松君の声じゃない。

さっき入ってきた人だ。

トド松君より低くて、落ち着いた男性らしい声。

その間にも一階からバタバタと足音がしてる。

こっち、来てるみたい。


何人かが部屋に入ってきて
私の名前を呼ぶ。

あれ、なんで名前知ってんだろう。
あ、あたしが寝てるときにトド松君が言っといてくれたのかな。


誰かが背中を擦ってくれる。

それでも収まらなくて。


「柚葉ちゃん、俺の声だけ聞くんだ
大丈夫。
ほら、呼吸を合わせて。」

耳のすぐ近くで声がして
私はその声に集中した。

スー、ハー、と呼吸音が聞こえる。

苦しい呼吸をどうにか整えようと、
途切れ途切れだが合わせる。


「そう、いい子だ。
その調子。続けて。
大丈夫、大丈夫だ」

段々呼吸が戻ってくる。

まだ少し荒れてるが
全力疾走した後ぐらい。

もう大丈夫だ。


そのまま呼吸を落ち着けて。

やっと落ち着いたころ。
周りに六人、私を囲んで座ってることに気付いた。
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