【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】
第6章 松野家流おもてなし
息が、うまくできない・・・
焦って、どんどん呼吸がつらくなる。
「柚葉ちゃん!
大丈夫!大丈夫だよ、深呼吸して!」
トド松君も焦ってる・・・?
あぁ、ごめんね
また迷惑かけちゃった。
つらくて、苦しくて、訳が分からない。
ついでに涙まで出てきて
さらに呼吸を苦しくする。
「兄さん!紙袋持ってきて!」
トド松君が何か叫んでる。
おかしいなぁ。
あたし、こんなに弱かったかな。
振られただけじゃん。
声が出ないだけじゃん。
色んな事を苦しい中で考えるけど
苦しさで頭が朦朧としてきた。
「大丈夫か!?」
誰かが襖を乱暴に開けて入って来た。
誰だろう。
トド松君、末っ子って言ってたからお兄さんかな。
苦しくて辛くてどうしようもない私と
冷静で自分のことなのに他人事のように考えてる私が同時にいた。
「カラ松兄さん早く袋!」
苦しい。
だけどもう、このまま死ねたらいいのに。
男に振られたぐらいで死にたいなんて
おかしいかなぁ?弱いかなぁ?
でも一人だった私を暗闇から連れ出してくれたのは
冬夜だったんだ・・・
あれ?そうだ、これでまた私ひとりぼっちだ。