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【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】

第9章 奥様生活



「え・・・?」


床に散らかる写真はどれも見覚えがない。


実は生まれてから今まで
完璧にビデオテープのように記憶してる中で
一ヵ月だけ抜け落ちている場所がある。


更にそれはトド松が私を初めて見かけたという
合同合宿の期間も含まれてたりする。


見知らぬ写真が目に入ってから
20数年の記憶が走馬灯のように流れるけど
写真と一致する記憶も映像も場所すらない。

抜け落ちた1ヵ月のこと。
思い出そうと努力することも徐々になくなって
最近では考えることすらほとんどなかったのに。


座り込んで散らばった写真を手に取る。

写真の中で紛れもなく自分自身が笑ってる。

あぁ、忘れるってこういうことなんだろうか。

顔も服も私なのに
記憶をかすりもしないなんて。
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