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【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】

第6章 松野家流おもてなし


頷いた途端、トド松君の顔色が変わるのが分かった。


あぁ、この顔知ってる。


喧嘩してた頃によく見た表情。
殺意に近いようなどす黒い感情が渦巻く顔。


こんな顔、するんだ。


声が出ないのでしょうがなく、
トド松君の目の前で手を振ってみる。

「んあ!ごめん!ちょっとどっか行っちゃってた」

エヘヘとウィンクするトド松君は
もう元の顔に戻っていた。


とりあえず、部屋戻ろうか
そう言って手を引くトド松君。


・・・なんか。
当たり前のようになじんでたけど。


初対面だよね?
実家だよね?
ん???
最近の子ってこれが普通なの??

あ、いや、あたしもまだ最近の子だわ。
むしろタメだったわ。

そんなこと考えてるうちにさっきまでいた部屋に戻って来た。


あれ、洗面器、ない。
洗おうと思ったのに。

寝かされてた布団の横にバックを見つけて
とりあえずスマホを取り出す。

メモ画面を開いて
『これで話せる!』
とトド松君に見せると

「柚葉ちゃん頭いい!
僕、筆談しか思いつかなかったよ」

エヘヘ、とまた子犬のように笑う。

あ、でもさ、とトド松君は続けて
「LAINのほうが、めんどくさくないんじゃない?
ほら、毎回見せるの大変でしょ?」

と、流れるように連絡先の交換をした。
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