【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】
第3章 可愛い男の子の正体
「あ、えっとね、僕は、松野トド松だよ!」
そうはにかんで自己紹介をしてくれる彼はほんとに子犬みたいで。
でも、松野・・・。
どっかで聞き覚えが・・・。
「あぁ!!もしかして!?
赤塚高校松野家の六つ子!の1人!?」
あたしがまだ悪いことしてた頃。
隣の高校で有名だった。
あたしがまだ一年生だった頃
その時学校で一番強かった先輩が喧嘩吹っかけて
ボロッボロになって帰ってきたことがあったはず・・・
『隣の学校に、調子に乗ってる一年がいる』
そんなことを言って、乗り込んで、
ボロボロで帰ってきた・・・
その時の相手が、確か『松野家の六つ子』
「うわっ!やめてよー!恥ずかしいから!」
その頃のことは黒歴史なのかな。
ホントに恥ずかしいらしい。
あたしもそうだから気持ちはよくわかるけど。
「ふふ、ごめんごめん
トド松くん、改めて、助けてくれてありがとう」
顔が真っ赤だ。
あの頃は色んな噂が飛び交ってて
六つ子六人そろうと誰もかなわない
なんてのは有名だったけど
目の前の彼はやっぱり子犬みたいだった。