【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】
第3章 可愛い男の子の正体
「あたしは三井野
「知ってる」
自己紹介をしようとした私をトド松君の声が遮る
「三井野柚葉ちゃん。
赤塚第二高校の卒業生で、僕らと同い年。
違う?」
それは、私が言おうとしてたこと。
「え、なんで」
確かに、やんちゃはしてたけど
隣の高校に名前が知れるようなことはしてないはずなんだけど・・・
「僕らね、初対面じゃないんだ」
知ってた?覚えてるかな?と彼は首をかしげる。
あぁ、公園の桜が散ってる。
桜の花びらが数枚、トド松君の髪に付いて
衝撃的な事実を今しがた聞いたはずなのに
そんなことどうでもよくなるくらい
桜の中に立つ彼は綺麗だった。