第13章 告白
絶句する。とか、頭が真っ白になる。とか。
こういう事を言うんだろうな、と頭のどこかで考えている自分がいる。
悪い予感は当たってしまった。
想像できない訳ではなかった。
こうなる事が。
だって、まーくんアイドル科だし、女子といること自体が問題だし。
いつかこうなるのを知ってたんだ。
知らないふりして、側にいたがってただけんだ。
わたしの、どこか冷静が部分が、あっけらかんと言い放つ。
でも、わたしの口から発される言葉はそんな思考とはかけ離れていて。
「わたしのこと、嫌いになった?」
「そんな訳ない!絶対にない!」
わたしの口から出た、自分でも思いもよらない一言は、すぐにまーくんに否定された。
まーくんの目に嘘偽りはない。勿論すごく嬉しい。でも。
「…同じユニットの仲間に指摘されたんだ。女の子と一緒に外を出歩いてる事に関して……
友梨香は友達だと思って、何にも意識せずにいた俺も悪かった。学生だからって、アイドルっていう自覚が足りていなかった…だから、もう…今まで通り会ったりするのはできないかもしれない」
理解はできる。でも、どうしよう。
理解できているはずなのに、上手くまーくんの言葉を処理することができない。
こういうとき、なんて言えばいいんだろう。
今までのわたしはどうやって言うだろう。
うん、分かった。仕方ないよねって。
ダメダメだけど、まーくんにとって、可愛くて、居心地よくて、側にいてほしくなるような子に。
まーくんに嫌われないように。
嫌われないようにしないと…