第11章 反省
「…なにか隠してませんか?おにいさん……」
「え?」
スバルの鋭い一言に、笑顔が引き攣る。
「昨日俺は見ちゃったよ…学校の前で、堂々と……女子とイチャイチャしてるのを………!」
「おっ……ま!……みてたんなら先に言えよな……ていうか、あの子はただの幼馴染だから!イチャイチャとかしてないからな、決して!」
「幼馴染だとか知らないよ!かわいい女子相手に鼻の下伸ばしちゃってさ!」
え、俺そんなだらしない顔してたか?
恥ずかしくて顔を覆いたくなる、その前に、少々引っかかる点が。
「なあ、あいつって、そんなかわいい?」
「え?かわいいでしょ。俺から見たら大体の人がかわいいって言うだろうなって思うけど。」
やっぱりそうだったのか……
友梨香と出会った小学生のときは、異性の容姿などあまり気にしていなかった。
話しかけたのも、ただ純粋に、ずっと一人でいる友梨香が気になったのがきっかけだ。