第6章 運動会
カラ松兄さんの言う通りおそ松兄さん達の息はぴったりだった。
二人三脚とは思えないスピードで堂々の一位。
二人はさっきまで喧嘩していたとは思えないくらい仲良く肩なんか組んでハイタッチしている。
「ほらな?」とカラ松兄さん。
そう言ってカラ松兄さんは鉢巻きを締めて立ち上がった。
「カラ松兄さん、出番っすね!」
「あぁ、行ってくる!俺の華麗なパーフェクトランをしっかりその瞳に焼き付けるんだぞ?いちまぁ~つ」
カラ松兄さんはウインクしながら人差し指と中指を立ててピシッと一松兄さんにハートを飛ばして去って行った。
「イッタイよねぇ~」
そう言って立ち尽くす僕の隣で溜息を吐く一松兄さんを十四松兄さんが慰めていた。