第3章 勇気
おそ松side
俺たちが声かけても全然起きなかった一松がカラ松の声にはすんなり起きて、あんな闇なんか一切感じさせない笑顔を見せてるのを見て正直驚いた。
冗談半分で言ったけど、本当にあいつらできちゃうかもね(笑)
結局カラ松はぶっ飛ばされちゃったけどね・・・
「カラ松~大丈夫?ぎゃははははは」
歯をガチガチ鳴らしながら水の中から出てきたかカラ松にたまらず腹を抱えて笑った。
「おそ松っ、笑い事じゃなっ・・・べっくしゅんっ!!」
「ひーひー、わりぃわりぃ。風邪引いちまうから早く戻って着替えろよ」
「言われなくてもそうする!ぶぇっくしょん!!」
俺は捕まれとカラ松に手を差し出す。
「しかしお前、本当に優しいよね?」
殴り飛ばされた衝撃で外れかけたサングラスの隙間からのぞく目が何のことだと言いたげだ。
「何も悪くないのに殴り飛ばされてこんな冷たい川でびしょ濡れになって誤りもしないで置いて行かれて・・・俺だったらプッツンしちゃうけどなぁ~」
「一松は素直じゃないだけだ。そこが可愛くもある。だから俺にとっては起こることでもな、あ痛っ!」
なんかこいつに惚気られてると思ったら腹が立ったから殴った。
「おそ松っ、何するんだ!?」
「え?むかついただけ」
なぜ?といいながらカラ松は涙を流している。
しっかし、こんなイッタイののどこがいいんだろうなぁ~。
実は俺一松がカラ松の事好きなのうすうす感づいてたんだけど、さっきの寝起きの顔で確信に変わっちゃったんだよね~。
一松がどう動くかが見ものだなぁ・・・