第3章 勇気
しばらくするとおそ松兄さんとカラ松が戻ってきた。
以外にもちゃんと釣ってきたらしく、トッティーとチョロ松兄さんは魚を捌きにテントへ戻った。
海パンに履き替えて戻ってきたおそ松兄さんとカラ松も十四松の水しぶきの洗礼を受け早速大騒ぎだ。
少し疲れた俺は大きな岩の上に横になり一休みすることにする。
遠目に十四松とおそ松兄さんとわいわい遊んでいるカラ松を眺めていた。
『俺は一松を一人の男として・・・愛してる』
ふと思い出して顔が火照るのを感じた。
慌てて頭を振る。
結局泣くばかりで返事をしなかったな・・・
ごめんって断らなくちゃ。
今夜がチャンスかな?
ふったらカラ松はもう俺に話しかけてくれなくなるのかな?
猫の餌、買いに行こうって誘ってもらえなくなるのかな?
カラ松の姿が霞んだ。