第20章 6人旅(旅行編)
トド松side
松の木に触れたおそ松兄さんの様子がおかしくなった。
と思ったらおそ松兄さんの後ろに大きな尻尾が九本見えた。
僕達は何が起きたのか察して、自分たちもそれに習って木に触れた。
その瞬間、以前あったことを思い出すように僕の物ではない記憶を見た。
暑さに耐えきれず倒れてしまった僕を助けてくれたカラ松兄さんと十四松兄さんそっくりの妖怪。
その後知り合った、おそ松兄さんとチョロ松兄さんと一松兄さんそっくりの妖怪。
僕がかくれんぼに誘ったせいで一松兄さんは迷子になってカラ松兄さんは封印された。
僕はここを離れるなんてできなくて、でも、想い人を失った一松兄さんに合わせる顔が無くてこっそり陰で見守っていたんだ。
そして気が付けば、人間の僕も一松兄さんと同じ様に謝罪の言葉を繰り返して泣いていた。