第20章 6人旅(旅行編)
妖怪だった俺には封印の術を解く力があったというのは一松が言っていた。
だから、妖怪だった俺がこの地にとどまり、尚且つ、一松やカラ松同様、魂の一部を置いて逝っていれば封印を解くのに役に立つかもしれないという話だった。
それに、チョロ松、十四松、トド松の三人の妖怪の時の魂も残っていれば少なからず力になるだろうと、一松も持論を説明していた。
その表情は希望が見えたようでパッと明るくなっていた。
「だけどさ、その俺達の魂の一部ってどうやって探すんだよ?」
すると、一松が立ち上がる。
「カラ松が封印されている所に行ってみよう」